統合失調症「障害年金の更新はいつ?」

『統合失調症の場合、障害年金の診断書の更新はいつなのですか?』

数カ月前に、筆者が障害年金の請求代理を行った統合失調症の方から、「支給決定」の報告をいただいた際に、受けた質問です。さて、統合失調症の場合、次の診断書の更新時までの年数はきまっているのでしょうか。

統合失調症「障害年金支給決定」

数カ月前に、筆者の事務所に相談にいらした方は、統合失調症を患い長年通院しているという40代後半の男性の方でした。20年以上その病気を患っていました。一流企業に勤務されていたのですが、次第に会社に行けなくなり、退職を余儀なくされているとのことです。結局、筆者が受診し、障害厚生年金をいわゆる事後重症請求しました。それから数カ月後、障害厚生年金3級の支給が決定し、請求者の奥様から筆者の事務所まで「決定」の報告電話がありました。こちらとしても、大変安堵する瞬間です。その時、ある質問をうけました。その質問とは、『障害年金は一度きまっても、また何年か経ったら診断書を更新しなければならないと聞いていますが、統合失調症の場合、更新は何年後とかきまっているのですか?主人の場合はいつなのですか?』というものでした。請求者の奥様のこの質問は少しずれているのかもしれません。障害年金の診断書の次回の更新時期は、傷病ごとにきまっているわけではありません。「うつ病だから更新の時期が3年後」だとか、「統合失調症だから更新の時期が5年後」とかという規定はなく、うつ病でも5年の場合もありますし、統合失語症でも3年ということもあります。それは認定医がきめることなのです。

統合失調症「更新は3年後?」

先ほどの、統合失調症で障害年金の支給が決定した方の次回の診断書の更新時は3年後ということでした。しかし、統合失調症だから更新時が3年ときまっているわけではありません。また障害年金3級だから3年というわけでもありません。先述しましたが、これは認定医が、障害認定基準をもとに、今までの病歴などを勘案し、その病気の症状が変わっていく可能性を探りつつ決めていると言われています。しかし、よく考えてみると、更新の時期の2年と3年の違いは何か、ということの説明をつけられる人はいないような気もします。先の統合失調症で障害年金の受給が決定した方の更新時は初回は3年でしたが、筆者がだいぶ昔、同じ統合失調症で同じような病歴の方の案件を受任しましたが、その方の次回更新は2年後でした。なぜ3年じゃないのだ、という疑問もわかなくもないですよね。細かい話で恐縮ですが。

障害年金の更新時期は、1年というひともいれば、長いひとだと5年というひともいます。受給がきまり、症状の固定がほぼ認められるようなひとは、次回の更新が必要ない「永久認定」となる場合もありますが、一度障害年金の支給が認定されたとしても、定期的に診断書の提出を求められる「有期認定」というひとのほうが多いのではないでしょうか。

まず、年金証書が着いたら、証書の表面の右下に書いてある「次回診断書提出年月日」というところをご確認してください。例えば、その年月日が平成31年5月と書いてあれば、平成31年5月末日までに新たな診断書を提出しなければなりません。まだ先のことですが、記憶の片隅にでも置いておいてください。

統合失調症に限らず「更新」とは?

障害年金の「更新」を考える

統合失調症に限らず、障害年金の診断書の「更新」について考えてみましょう。インターネットを見れば、「障害年金の更新は5年だ。やれ2年だ」と断定的に書いてあるものが多いです。しかし、先ほどもふれましたが、ケースバイケースで、2年のひともいれば、5年のひともいます。1年というものもあれば3年ということもあります。同じ障害等級でもどちらかといえば症状が軽いとおもわれるひとほど、次回更新は短いと言われています(例えば1年とか)。筆者の知っている方で、肢体の障害で3級の方がいましたが、初回の更新が1年。2回目も1年。3回目になって3年となった方がいます。こういうふうにだんだんとスパンが長期的になっていくのが妥当でしょう。つまり、改善が予測されそうな方は最初は更新の時期は早いのです。場合によっては、症状が改善されているような場合、最初が3年の更新でありながら、2回目は2年と短くなるというケースもあるといいます。また、1年更新のひとでも、誕生月が裁定日から1年に満たないときは、その翌年になります。例えば事後重症請求をしたのが1月で、誕生日が10月というひとで、更新が1年というひとがいたとします。その方の更新は翌年の10月となるということです。まあ、年金証書をもらってわからないことがあれば、管轄の年金事務所にきいてみるのが一番てっとり早いでしょうね。

障害年金「障害状態確認届」

更新時の診断書の正式名称は?

ところで、先ほどからいっている、障害年金の更新時の診断書の正式名称をご存知でしょうか。それは「障害状態確認届」といいます。その書類は、障害基礎年金だけをもらっている場合は、管轄の市役所などへ提出します。障害厚生年金をもらっている場合は、東京の「年金機構本部」へ郵送します。ですが、先ほども言いましたが、障害年金が裁定された日から、1年以内に提出の指定日(誕生日の属する月の末日)が到達する時は、その年に「障害状態確認届」を提出する必要はありません。それは、額改定請求した日から1年以内に提出の指定日が到達する時もそれを提出する必要はありません。あと、支給停止の解除なされた日から1年以内に提出の指定日が到達する時も同様です。そして障害年金が「支給停止」されている時も提出の必要がありません。

障害年金「更新時の注意点」

障害状態確認届の注意点は?

障害状態確認届の提出はものすごく大事なものなので、提出指定日から数カ月前になったら、心の準備が必要です。提出指定日を厳守するようこころがけましょう。しかし、期限を守ることは非常に重要なのですが、それ以上に大切なのは「診断書の内容」ではないでしょうか。提出期限を守ることばかりにとらわれて、たいして確認をせずに、おざなりの内容の診断書を提出してしまい、支給停止処分になってしまっては本末転倒です。診断書ができあがったら必ずチェックしましょう。内容が、実際の症状と解離がありすぎるなど、納得いかないものであれば、なおるなおらないは別として、医師にかけあってみるほうがよいでしょう。少しくらいの提出の遅れであれば、差し止めにはならないことがあるといいますので、まずは内容を重視することです。

また、診断書(障害状態確認届)で注意しなくてはならない項目として、指定日(提出期限・誕生月末日又は20歳前障害の時は7月末日)以前、ひと月以内の現症日の診断書(障害状態確認届)を提出しなくてはなりません。実は診断書(障害状態確認届)は指定日の前月に自宅に郵送されてくるのですが、前月の現症日では受け付けてもらえない時があります。

それと、送られてきた診断書(障害状態確認届)の種類はただしいものかもチェックしてください。間違えて送られてくることはそうないかと思いますが、例えば、最初の認定の時に、複数の障害の診断書を提出しているような場合に、それらの診断書の全てが来ないようなことは、まれにあります。おかしいなと思えば、年金事務所に確認することです。また、最初にはなかったものの、別の障害がでてきて、それが因果関係のあるような場合は、更新時に新たな種類の診断書を提出するということもありです。障害等級が上がりそうな時には、額改定請求書を「同時請求」することもできます。

ひとえに、障害年金の更新といってもチェックポイントはけっこうあるものなのです。

ところで、先の筆者の統合失調症の方ですが、障害年金の更新については、その時期になったら、こちらから連絡をとるということで、納してもらいました。あまり先のことで気を病むことは、けっして体調によくないと思ったからです。

統合失調症「障害年金の更新はいつですか?」

最近こんな質問を受けました。

傷病によって「更新」のサイクルがきまっているわけではありません。更新はとても大切なものなので、きちっと理解する必要はあるのですが、あまり先のことに気を病みすぎるのもいけません。「次回診断書提出年月日」の数カ月前くらいから考えるくらいでもいいかもしれません。心配なら、年金事務所や障害年金が得意な社労士さんに相談してみてはいかがでしょうか。

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